【速報】全日本ラリー嬬恋:盤石のペースで走り切った鎌田卓麻、2020年の丹後以来となる全日本勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】全日本ラリー嬬恋:盤石のペースで走り切った鎌田卓麻、2020年の丹後以来となる全日本勝利

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2023年シーズン全日本ラリー選手権第1戦「Rally of Tsumagoi 2023」は、2月5日(日)に最終日の4SSを走行し、鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)が福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)に23.0秒差をつけて、開幕戦勝利を飾った。40.9秒差の3位には新井敏弘/小藤桂一(スバルWRX STI)が入っている。

ラリー初日の段階で2番手以下に約13秒差をつけた鎌田は、「最初のループが鍵になると考えていた」と語り、SS8とSS9で連続ベストを刻む。気温が想定よりも高くなったことで不安定さを増したコンディションにおいて、鎌田は先頭スタートのアドバンテージを活かしたかたちだ。

逆転を狙っていた福永だったが、SS8で新井の先行を許し、3番手にポジションダウン。続くSS9ではスピンを喫して、マシンのフロント部にダメージを負ってしまう。「戻ってこられただけでもラッキーだった」と、福永。この結果、午前中のループを終えて首位鎌田と2番手新井の差は30.2秒、3番手に順位を落とした福永との差は33.3秒に拡大している。

サービスを挟んだ後半のセクション、福永はSS10とSS11でベストを並べ、新井をパスして2番手に浮上。しかし、首位の鎌田はタイム差を活かし、完璧なペースを守ってフィニッシュ。2020年のラリー丹後以来となる、久々の全日本ラリー選手権トップカテゴリーでの勝利を手にした。

「今シーズンは新たにスバル・ラリーチャレンジという新たな体制での参戦となり、実はプレッシャーも感じていました。ただ、チームがシーズンオフに頑張ってくれて、すごくいいクルマを用意してくれました。それもあって、SS1からペースをしっかりコントロールしながら戦えたと思います」と、鎌田はフィニッシュ後に喜びを語った。

一方、2位に終わった福永は「正直、勝てたラリーだったというのが本音です。多くのステージでベストを獲得するなど、スノーやグラベルでの手応えも感じましたが、鎌田選手のステディさが優っていました」と、手応えと同時に悔しさを滲ませた。福永は早ければ次戦新城ラリーから新たにシュコダ・ファビア・ラリー2 Evoを投入する予定という。

WRCラリージャパンのアクシデントからの復帰戦、痛みが残るなか3位で走り切った新井は「2位でフィニッシュしたかったのが本音ですが、最終SSでスピンを喫してしまいました。ただ、体が万全な状態ではないですし、3位で良しとしなければならないと思っています」と、納得の表情を見せていた。



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