全日本ラリー久万高原:序盤トップのヘイキ・コバライネンがリタイアし、初日は勝田範彦が首位に – RALLYPLUS.NET ラリープラス

全日本ラリー久万高原:序盤トップのヘイキ・コバライネンがリタイアし、初日は勝田範彦が首位に

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2022年シーズン全日本ラリー選手権第3戦「久万高原ラリー」初日は、4月30日(土)に6SSを走行し、勝田範彦/木村裕介(トヨタGRヤリス)が福永修/齊田美早子(シュコダ・ファビアR5)に24.6秒差をつけてトップに立った。42.6秒差の3番手には鎌田卓麻/松本優一(スバルWRX STI)がつけている。

昨シーズンは新型コロナウイルス感染拡大の影響から延期を余儀なくされ、10月30~31日に最終ラウンドとして開催された久万高原。今年は例年どおり、ゴールデンウイークでの開催を実現させた。前日まで降った雨は上がり、コンディションはドライに。今シーズン、開幕から2連勝中のヘイキ・コバライネン/北川紗衣(シュコダ・ファビアR5)が、今回もスタートから2SS連続ベストをたたき出し、首位に立った。

ところが、コバライネンはSS3で右リヤサスペンションにダメージを負ってスローダウン。SS4も走り切ったが、サービスまで戻ることは叶わず、この日のラリー続行を諦めている。SS4を終えた段階で、コバライネンに代わって首位に立ったのは勝田。SS5とSS6は、前週に開催されたWRCクロアチアから戻ったばかりの福永が連続ベストを刻むが、勝田も僅差のタイムでまとめ、初日を首位で折り返している。

「今日はトラブルもなく、SS1から出遅れずにいい走りができました。ただ、福永選手との差は十分ではないと思っています。R5はロングステージが得意ですからね。明日もニュータイヤが使えるので、1本目でプッシュして、そこでマージンができれば、2本目は様子を見ながら走るつもりです」と、勝田は慎重に語る。

一方、2番手につけた福永は「SS5とSS6はヘイキ(コバライネン)選手がいないから出せたベストタイムです。自分の中では、もっといかなければならないと思っています。首位からは離れてしまっていますが、明日のステージは46kmも残っています。1キロあたり0.5秒の差ですし、上手く噛み合えば、勝田選手に追いつくのも不可能ではないはずです」と、首位奪還を諦めていない。

3番手は「トップのスピードについて行けませんでしたが、僕らのパッケージとしては上出来」と振り返った鎌田。鎌田の1.5秒背後には、4番手の新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)がつけている。首位から1分19秒2差の5番手に眞貝知志/安藤裕一(トヨタGRヤリス)が続く。前戦唐津で2位に入った奴田原文雄/東駿吾(トヨタGRヤリス)は、首位から1分59秒5差の6番手となった。奴田原は1ループ目と2ループ目でそれぞれギヤボックストラブルに見舞われ、2回とも30分サービスで交換を実施。チームはペナルティなく作業を終えて、奴田原を送り出すことに成功した。



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