ネコステ山岳ラリー(初めてのTCラリー、コドライバー体験) | ラリーというスポーツを精一杯楽しみたいのです

ラリーというスポーツを精一杯楽しみたいのです

ラリーを始めてみたい人の道しるべになれば幸いです。

 

横澤進治がお薦めする、ラリー、MR-Sアイテム

ネコステ山岳ラリー2021にコドライバーで参加いたしました。

ラリーカーが沢山います。久々のこの空気感、嬉しいですね。

 

ひょんなタイミングで練習仲間から「コドライバー出来ます?」と

ラリーに飢えている私はもちろん、「大丈夫ですよー」と。

「じゃあついでにペースノートレッスンとドライビングレッスンもよろしく」

「はいですー」みたいな感じで簡単に引き受けてしまった。

いままでSS主体のTCラリーはドライバーで出ていましたが、コドライバーの仕事は全任せでした。

だからコドラの仕事はたぶんこんな感じだろう・・と。

いや、それじゃーだめだ。引き受けたからにはしっかり仕事いたします。

ドライバーさんはラリー参戦3戦目(ダジャレではない)のまだ新人。

100人乗っても大丈夫な感じの安心感を与えなければですよね。ラリー歴27年だし。

①規則書を隅々まで確認

②TCカードの手順(今回のラリーはCOVID-19対策でカード受渡しが無い方法)

③ラリーコンピュータの使用手順(今回の車には小型軽量なMONIT G-100 がついていました)

④タイムスケジュール確認、ラリーの流れをチェック

⑤コース図からGOGLEマップでトイレの位置、コンビニとかガソリンスタンドチェック

⑥ラリーストリームGPSアプリのインストールと操作確認

⑦スマホの固定方法など確認

などなど準備を怠らず。

また、今回会社の同僚が素晴らしいアイテムを作ってくれました。

これは別記事で紹介いたします。

・今回のドライバーさん紹介、高橋千織選手

 2020年のCUSCOレーシングの育成ドライバーさんです。

 昨年は軒並みラリーの開催が出来なかったり大変な年に成ってしまいました。

 そんな中でもTGRラリーに2回参戦する機会を得ていた。

 何度か練習でお会いしましたが、向上心が強く、前向きな考え方を持ち、

 人を尊敬しチャレンジし続けるガッツがあると感じました。

 普段はサーキット走行や、ドリフトの練習とかドライビングの追求をし続ける26歳

 アクセルの踏みっぷりやタイヤの滑りはじめを感じる感性が優れています。

 いくつかのコツを掴んで、経験を積めばラリーで活躍してくれるでしょう。

 応援、よろしくお願いします。

 

さて、当日は雨の天気予報。

事前情報でコースはコケが生えていたりとか、なかなかドキドキな感じ。

レッキで通過してみると確かにコケが多い所あるが、コケの成長がそれほどでも無く

意外とグリップしそうです。

SS1、3、5が3キロ程度上って鋭角ターンのコマ図を過ぎたら平坦な5キロの広めな林道

       所々泥が出ていたり伐採した木が積んであったりと変化が面白いコースです。

SS2、4が5キロ程度の下り林道、北側斜面が多く路肩にコケが多く在ります。要注意。

 

競技スタート前

ドライバーさん、かなり緊張気味。こんな時はどうしたっけ?と僕がドライバーする時の

コドライバーさん達の行動を思い出す。・・・人それぞれだった(笑)

みんなの行動を思い出しつつ、自分なりにやってみよう。

 

では、競技スタート

SS1 きつい登坂が多いこのコース、ハイブリッドのアクアは結構加速してくれて上ってってくれます

   が、コマ図手前の長めの上り直線で早くも加速度に陰りが・・・。

   ん?すでに電池使い切ってたのねー。

   泥があるコーナーやギャップがあるコーナーもアドバイスどおり果敢にアクセルオン

   私もノートのタイミングをドライバーが消化できる程度の情報量を心がけつつ、少しづつ

   先読みを入れていく。このへんは自分がドライバーなのでほしい情報のタイミングはココ!を

   実行しています。砂利に乗ってハーフスピンはあったものの、まずまずのタイム。

SS2 滑りやすそうな下りのこの道、ちょっとおっかなびっくりに感じますが、タイヤのグリップ感は

   「意外と食う」の感触。本人「WET下りは怖かった」と言ってましたが、私の印象はこのドライバーなら

   コントロールできるな。と感じました。

1週目で緊張は取れてきた感じです。私も余裕が出てきました。

現時点で順位はクラス1位

このままでも2週目は慣れも有り、もっと速く走れるだろうと思っていたがドライバーさん貪欲に

「タイヤの空気圧を調整してもっといい動きに成らないかな?」と

ですよね。今回のラリーは「練習」と割り切っての参戦。いろんな経験をしておくのが良い。

いろいろ相談の上「最後はドライバーが判断する」として、「エアーを全輪0.2づつ落とします」

としました。オッケー。

 

SS3 SS1よりもペースは上がってノートもより前方のイメージを思い浮かばせる様に心がけて

   タイミング良く読んだつもり。実際、コーナー間のラインどりが良くなっているのがわかる。

   これは、タイムアップしただろう!と二人とも思っていてゴール後タイム確認して

   ・・・!?・・・!?あれれ? 遅くなってる。不思議だね。

   タイヤの接地抵抗が上がった分が効いてしまったかな?

   でも「ハンドリングのフィーリングはさっきよりも良いです」「コントロールしやすくなりました」と

   良い感触をつかんだ様子。次は下りのSSだから、前周回の「怖い」を克服できるチャンスかも

SS4 ノートもドライビングも噛み合いだした!下りのWETコケ林道をしっかりタイヤに荷重を載せて

   走れている。ブレーキングも上手い。僕もいい感じに走ったコーナーで「良いね!」を入れる。

   コース幅もしっかり使えている。助手席イン側のガードレールも近い。ハンドル切れ角も少なく

   速度が落ちない。思わず「良いね!」

   どんどん速度が上がってきてヤバイ域に入りそうなタイミングでちょっと抑えさせる。

   無事ゴール。

   「怖かったけど楽しかったです!」とドライバーさん。

   SS2に比べ15秒も縮めました。㌔3秒縮まるのは結構すごい。

   頑張りました。

「下りのSSはパワー無い車でも軽快に加速出来て楽しいんだよねー。」と刷り込みを行う。

「車の動きが分かってきました」とドライバーさん。実はアクアに乗って競技スピードで走るのは

今日が初めてとか!?う~ん、とんでもない新人です。

 

SS5 もう暗くなってきました。

   TGRラリー用のこのアクアは補助灯も無いハロゲンヘッドライトの暗めな仕様でちょっと不安。

   少しでもと、ナビランプの減光をするため発光部にマスキングテープを貼り付けて柔らかい光に

   した。ドライバーからすると邪魔な光が目に入らず結構前方の見え方が変わるはずだ。

   車の動きが分かってきたこのタイミングなら、SS1、SS3よりも現在のエアー圧のままタイムを

   出せるはずだ。

   スタートから調子よくいい感じで走れている。コマ図折り返して平坦な部分でもよく走れている。

   落ち着いている。

   ところが・・・、だんだん霧が濃くなってあと2㌔程度の区間が見えない。コース幅も確認しづらい。

   「ライトをハイビーム・ロービーム切り替えながら道全体と路面を把握して」とやってみてもらうも

   これは霧のラリー経験者でなければさすがに厳しいか・・・。心折れそうになるドライバーに

   「あとノート1ページ、がんばろう!」と

   なんとかゴール。よく頑張った!

   途中、後続車に1台抜かれた。そんなに遅かったかなぁ?

   タイム確認すると・・・あ、こんなに遅かったんだ・・・。

その後のTCまでの濃霧がまたきつかった。ゆっくりでもどこまでが道か見えず、超スローペースに。

TCが見えた時にすでにTCインのタイミング。「まずい、遅れる。そのままTC入っちゃって下さい」

間に合った、良かったー。

 

結果は・・・・。

霧でのペースダウンが効いて、大逆転されて2位。残念!

でもいろんな事が起きて、いろんな経験を積むことができたラリーで、トレーニング目的だった

ドライバーさん「ラリー楽しいー。SSも長くて心配だったけど、楽しいが数倍でまた走りたいです!」

みたいに言ってくれてました。

横からサポートできて良かったです。コドライバー体験はとっても新鮮で私もメチャ楽しかったです。

 

また機会がありましたらよろしくお願いします。

 

最後に、COVID-19対策やラリーストリーム全車対応など新しい試みも含めて準備運営してくださった

主催者さんはじめオフィシャルの皆様、今回も楽しいラリーをありがとうございました。

コドライバーで乗せて下さったドライバー高橋さん、CUSCOさんありがとうございました。

 

やっぱり、ラリーが最高!