数年前にJAFは、今やWRC指定のトラッキングシステムとなったRallySafeをはじめ、
国内外のトラッキングシステムの運用評価試験を全日本ラリーで行いました。
その際、RallyStream も試験評価の対象の一つでした。

評価内容が公表されることはありませんでしたが、
その後のAPRC開催の都合もあり、RallySafeが日本でもトラッキングシステムの主流となりました。

RallySafe ウェブサイト

当社は、RallySafeの日本での使用にあたり、アンテナキットを相当数供給いたしました。

RallySafe アンテナキット販売

しかしながら、新型コロナウィルスの影響により、
RallySafeを運営するSAS社のスタッフが来日できないことから、
日本でのRallySafeの運用は極めて難しくなっています。

そして、RallySafeが日本で導入されている間も、
国産のRallyStreamはスマートホンを端末機とするトラッキングシステムとして進化し続けていたのです。

コロナ禍で海外からのオペレーターが必要とするRallySafeの運用が出来ない現状において、
日本人のみで運用できるトラッキングシステムとして、RallyStreamは、今、さらなる脚光を浴びることになりました。

RallyStream 位置情報サービス

ローカルのオペレーターだけで運用でき、かつ、端末をイベント参加者のスマートホンを利用するシステムは、
世界的にも求められているシステムであるのは間違いなく、
先月、FIAは各国独自のスマートホン使用したトラッキングシステムの調査を求めました。

 

当社は、FIAとの連携を図り、RallyStreamを日本での最新のトラッキングシステムとして紹介したところ、
FIAは、このタイミングで SMART RALLY TRACKING SYSTEM SOFTWARE SPECIFICATION GUIDELINEを制定。


SMART RALLY TRCKING SYSTEMは、単なる競技車両の位置の監視だけでなく、
リーズナブルに競技の潤滑な進行と競技参加者の安全の担保の確保を狙ったものです。

現在、RallyStreamが、このガイドラインにどの程度合致しているか、
また、ガイドラインに定められている機能を全部盛り込むことができるかを検証中ですが、
このFIAのガイドラインをほぼ網羅しているのは間違いありません。

JAFは、独自のトラッキングシステムを導入しようとしていますが、
すでにFIAの世界レベルでの対応を目指してRallyStreamが数段上の技術レベルであることは間違いありません。

RallyStreamが、日本から世界に誇れるRally Tracking Systemとなるかもしれません。
それゆえ、当社はRally StreamをFIAを含み世界中のラリー競技運営者、参加者に強く推しています。